鼻がつまっているわけでもないのに、鼻が利かなくなる疾患を嗅覚障害と言います。
匂いは鼻の奥にある「嗅粘膜」に“におい物質”が付着し、嗅神経を刺激して大脳に伝わります。
この経路のどこかに障害が起これば、人は匂いを感じなくなります。
嗅覚障害は原因によって、呼吸性、嗅粘膜性、混合性、中枢性の4つに分類出来ます。
呼吸性は、においの分子が嗅粘膜というセンサーまで届かない状態で、鼻づまりやアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などが解消されれば、すぐに嗅覚は戻ります。
嗅粘膜性は風邪ウイルスなどによって嗅粘膜、つまり匂いのセンサー自体に障害が生じている状態です。
薬物で治療しますが、回復しないケースも見られます。
混合性は呼吸性と嗅粘膜性が同時に起こった場合です。
中枢性は頭部外傷などによる神経損傷が原因で、現在のところ有効な治療法は見つかっていません。
また嗅覚障害の原因として多いのが慢性副鼻腔炎(蓄膿症)で、40%くらいを占めると言われます。
慢性副鼻腔炎では呼吸性の障害が多いため、鼻の手術で換気が良くなれば、匂いの感覚も改善します。
炎症やウイルスによって嗅粘膜に障害が生じたと考えられる場合、その治療としては、神経を活性化させるために、ステロイド剤の点鼻や、神経を活性化させるビタミン剤の内服が主になります。
回復するかどうかは、個人差が大きくなります。
どのような原因であっても、そのまま放置しておくと回復が困難になりますので、早めの耳鼻咽喉科への受診をお勧めします。
医療法人社団石和会
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