鼻中隔(びちゅうかく)が強く曲がっているために、いつも鼻がつまって口呼吸やいびき、匂いがわからない、などの症状がある場合を鼻中隔彎曲症と言います。
頭痛、肩こり、注意力の減退、鼻血などの症状が出ることも、しばしばです。
アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎(蓄膿症)が合併すると、その症状はさらに強くなります。
鼻中隔がなぜ曲がるかの理由についてですが、鼻中隔は軟骨の板と、骨の板とで出来ています。
顔の発育とともに鼻も発育しますが、骨の板より軟骨の板のほうが発育が盛んなので、その差のために彎曲が起こって来ます(打撲等の外傷によって生じることもあります)。
この発育は思春期までが盛んです。
軽い鼻中隔彎曲なら赤ちゃんにも見られ、年齢とともにその率は上昇します。
児童では70%、成人では90%と言われるように、ほとんどの人が、ある程度は曲がっています。
したがって、鼻中隔が少し曲がっているだけで、鼻の症状がほとんど無い場合には、病気とは見なしません。
鼻づまりなどの症状がひどい場合は、鼻中隔矯正手術を行います。鼻中隔矯正手術では、曲がっている鼻中隔の軟骨・骨を取り除き、まっすぐに矯正します。手術は全身麻酔下で行い、通常約1週間の入院が必要です。
なお、手術時期については注意が必要です。鼻中隔は思春期までは盛んに発育しますので、思春期以前に手術を受けると、この発育が不十分となって鼻の変形を招く懸念があります。そのため、手術は鼻の発達が完了する17~18歳以降に行うのが好ましいと言えます。
※当院で手術療法が適切と判断された場合は、連携病院を紹介いたします。
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